『かぐや姫の物語』海外の反応。ポケモン、アナ雪になれるのか

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かぐや姫の物語

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2013年秋に日本中を感動と賞賛の渦に巻き込んだ「かぐや姫の物語」が、2014年5月21日カンヌ映画祭において

海外初上映されました。今後海外各地で上映が予定されています。はたして「ポケモン」や「千と千尋」のようなヒットを
飛ばすことができるでしょうか?

参考動画↓

 

 

「アナ雪」が世界を席巻する中で多少不利な状況と言えなくもないのですが、それでも私はヒット間違いなしと断言した
い。そのワケとは?

 

海外でウケると考えるワケその1;海外の人は「竹取物語」を知らない
日本で「かぐや姫の物語」に低評価をつけた人たちの主な理由は、ストーリーが「竹取物語」に沿って作られているため結末を知っているが故の「退屈さ」でした。

もっとも「竹取物語」を知っているが故に「深読み」のゴリヤクがあり、これを楽しめた人たちが高評価をつけたのでしたが。

しかし海外の人たちはそもそもこのお話を知りませんから、最後かぐや姫が月に帰ってしまうなんて思ってもみないことでしょう。

おそらく純粋にこの物語の展開をそのまま楽しめると思うのです。

 

海外でウケると考えるワケその2;テーマの普遍性

中世の日本を舞台にしているにもかかわらず、かぐや姫のキャラクターは現代の女の子に通じる姿として描かれており、この地上で生きることのありとあらゆる要素が詰め込まれた哲学的な内容になっています。

海外のメディアの取り上げ方を見ても、生と死、文明と自然、富と貧困、親と子、男と女の対立と融合をきちんと読み取って評価しているようです。

「姫の犯した罪と罰」と言うキャッチフレーズの意味や、最後に登場する月の使者たちのいでたちから考えると、このお話の構成は「この世を穢れたもの」とし「あの世を浄土」とする仏教思想を土台にしています。

しかし実際の映像は「自然崇拝」「現世利益」のこの世の中で生きるありとあらゆるものたちを、慈しむように活き活きと美しく丁寧に描いており、高畑勲監督の伝えたいことはこちらの方にあることがわかります。
この思想の対立の中で自分はどう生きたらよいのかを考えさせるヒントが随所に散らばっており、仏教や日本的アニミズムを知らない海外の人にも、このテーマは普遍性を持って届くのではないでしょうか。

 

海外でウケると考えるワケその3;絵と音楽の美しさ
長編アニメでは今まで誰もやったことのない手法で、しかも見事に美しくまとめあげたこの作品は、”驚嘆” ”傑作” ”贈り物” など様々な賛辞と共に海外メディアに取り上げられています。

スケッチ画のような繊細なタッチとほんのりとした色合いが日本的な風景にとてもマッチしていて、海外の人には一層新鮮に感じられるのではないでしょうか。

さらに久石譲さん作曲の和楽器を取り入れた日本的旋律が全体の基調を作り上げ、ラストシーンではそれまでの雰囲気をがらりと変える賑やかな音楽で絶望感を緩和し、最後の最後で二階堂和美さんの心に滲み込む歌声がなぐさめてくれます。

この絵と音楽の力は、きっと国境を越えて届くことでしょう。

 

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